ちびろずるーむ
童話の町巡りは、まだまだ続きます。 今度は、鉄ひげ博士(アイゼンバールト)が住んでいた、 ハン・ミュンデン。ヴェラ川とフルダ川が合流して、 ヴェーザー川となるところに造られた町。 木組みの家は700軒以上。 歴史的建造物の市庁舎には、仕掛け時計があります。 「鉄ひげ博士」の野外劇が、広場にてあります。 昔ここに、鉄ひげ博士という医者が住んでいました。 まじめで研究熱心な医者で、新しい薬や治療法などを 考えては患者に試しました。しかしどれも上手くゆかず、 患者は以前よりも悪化したり死んでしまったり・・・。 それで今では鉄ひげ博士というと、ヤブ医者の代名詞と なってしまったのです。熱心過ぎるのもほどほどに? ☆ そしてこの日は、カッセルにて宿泊となりました。 カッセルは、メルヘン街道では、ブレーメンに次ぐ大都市です。 グリム兄弟が30年間ほど家族とともに暮らしていた処で、 兄弟にメルヘンを話して聞かせた女性の家もあります。 この女性の名は、ドロテア・フィーマンという普通のおばさん。 旅籠に生まれて、職人や軍人などあらゆる人達が、 昔話や伝説を語っていき、それを忘れず記憶していたことを グリム兄弟に語ったそう。すごい記憶力です。 兄弟は、約1年5ヶ月にわたって彼女の話を聞き、 記述していきました。彼女の住んでいた木組みの素朴な家は、 グリム兄弟通り46番地にある、「メルヘンハウス」だそう。 その他、グリム兄弟博物館や銅像などもあります。 6日目。朝は、雨でした。この時季のドイツは、 午前11時頃まで霧の世界が続くそうです。 最初に、カッセルのグリム兄弟博物館を訪れ見学しました。 ここでメルヘン街道キャンペーンの一環で、 全員に、オリジナルカップをくれました。 メルヘン街道やグリムのパンフレットなどを頂いたり、 シャンパンやオレンジジュースを飲んだ思い出もあります。 その後、そこから見える丘の上にある、夏の噴水ショーで有名な ヴィルヘルムスヘーエ城(内部は美術館)へ。 その頂上にヘラクレス像が立つ、カスガーデンや別の城などがあります。 ここは、とてつもなく広大な王宮公園です。 霧の向こうにうっすらと見えるのが、ヘラクレスの塔。 夏場の水曜と日曜の午後に、行われる水の芸術は見事だそうです。 その後、車に乗り、アースフェルトまで。この町は、 赤ずきんちゃんの泉がありました。この付近の民族衣装の中に 可愛らしい小さな赤い帽子(若い女性用)があるところから、 赤ずきんちゃんの故郷(舞台)だとも言われています。 石組みの家も木組みの家も、名所などではなく、ふつうの民家。 古きモノを大事にしている感じの、小さな町でした。 そしてグリム兄弟が少年時代を過ごした町、シュタイナウに到着です。 のどかな自然に抱かれた小さな町です。このルネサンス様式の シュタイナウ城のなかには、グリム博物館があります。 そして旧厩舎は、マリオネット劇場です。 夏場の毎週土・日曜日に、あやつり人形劇による グリム童話が演じられていて、子供達に大人気だそうです。 市庁舎前の噴水には、グリム童話の物語が楽しめます。 金色の長い髪の毛を垂らしているのは、ラプンツェルです。 そして、カエルの王様。この泉に球を落としたんでしょうか? 真ん中部分は、ヘンデルとグレーテルになっています。 この小さな町をゆっくりと、散策しました。 小さな本屋さんがあり、ドイツ語の絵本を1冊買って、 お土産にしました。確か「三匹の子豚」の逆バージョンでした。 この日は、朝方に雨が降り、最低気温が1~2℃ 最高気温が10℃と、少々肌寒い1日だったようです。 本日はヴェルツブルクに宿泊しました。 画像がなく残念ですが、夕食にこの季節の名物を味わいました。 1つはタマネギケーキ。タマネギのキッシュみたいな感じ。 そしてブドウジュースからワインへの発酵途中のドリンク。 ドイツでは「フェダーバイザー」と呼ばれるものです。 まだ色が濁っていて、とても甘いので飲みやすいのですが、 それでもアルコール度は10度以上。お気をつけ下さいませ。 この時季、此処でしか飲めない、貴重なものだそうです。 10月4日へ 10月6日へ